居酒屋帰巣

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あの岩稜を越えていけ!Ⅳ 【ジャンダルム】

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ついに、ジャンダルム制覇致しました!
ここも、大キレットと同じく達成感が得られる岩稜です!

同じ、山はあまり行かないんですけど、ここはまた来るでしょう。
次回は、更に鍛錬して西穂→ジャンダルム間を攻略してみたいと思います!

3時すぎに起きると、もう出発の準備をしている人も多くいます。
着替えて、周りの人を起こさないように静かに部屋をでる。
玄関先にくると、なかなか人も多い。
ロビーで朝食をとる人、出発待機の人、星空を見に行く人。
普段は、思わないけど山荘の朝は、人の数だけそれぞれの想いがあるのだなと実感する。
時間は4時。
まだまだ、日の出は先なので空はまだ夜空。
天空には標高3000Mでしかみれない星空。
もう、この時点で星空には興味がなくなってます(笑)
そして、奥穂へ向かう壁に取り付く。
クライムオン!

暫くは殆ど直登な感じで、ヘッドランプの明かりだけなので、目印のペンキが分かりづらい。
振り向くと、遠くの山々でチカチカとライトが光るのが見える。
「みんな登っているんだな…」
風もなく、星空も素晴らしいので今日も晴れるだろう。
しかし、前日の予報では午前中は晴れだけど、午後から雲が出てくるとか。
夏山の不帰のように、それが早くないことを祈る。

直登を終える頃、大きな音が聞こえ出す。
「この音は風の音?」
登りは、ちょうど風裏だったので無風でしたけどどうやら風が強いらしい。
風裏から出ると、徐々に風が強く冷たい。

ここまでは、暗闇なので写真を1枚も取ることがなく登りに集中しました。
暗いということなので、登りで1時間以上を予定していましたけど40分程度で登ってこれました。
周りも、なんとなく朝の到来を感じさせるように闇のベールが上がっていきます。
すると、ジャンダルムが!
ここから、こんなに近いのか…

そして、奥穂高岳到着!
小さな社があり、先行者が1人。
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ジャンに向かうとしても、確実に陽が昇ってからと待機。
その間に、行動食で朝食を取る。
何とか、岩陰で隠れて風をやり過ごしていると、続々と登ってこられる方が多くなってきた。

陽が昇り、周りが明るくなるとジャンダルムの姿も見えてくる。
暫く見ていると、向かって行く人も何人かいる。

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「よし!」
奥穂頂上付近にバックパックをデポして、ジャンアタック!


奥穂から、ジャンまでのルートを簡単に示してみた。
全体的に、危険な箇所は多いが特に要注意は、馬の背とロバの耳への直登ぐらいか?
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奥穂山頂から、岩の背を少し歩くと、馬の背が姿を現す。
もう、見ただけですぐわかる(笑)
「これが、馬の背か」
馬というか、ゴジラの背という感じ…
確かに、両端が切り立っていて落ちたら即アウトだろう。
先行者がいまいしたけど、写真を撮っている内にいなくなってしまった…
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ゆっくり確実に進む、降下に入ると「ここから、どう降りればいいのだろう?」そんなところに出くわす。
階段降りでは、かなり危険。
かといって、足から降りるにも足かけは少し下。
両側の高度感は抜群!どうしよう…
取り敢えず、1回戻る。
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後ろから、人が来てるのが見えるので、先にいって欲しい。
どう降りるのか見てから進みたい。
でも、こんなところですれ違えない…
行くか(笑)
あの、足をかけれそうな場所にステップするには、どう降りたらいいのかわからないので両手で岩を掴み、そのままズルズルと身体を滑らせて、足かけのある岩へと足を降ろす。
足がつけば、ここからはそう難しくない。
(自分は、こういう降り方しか見つけることが出来ませんでしたけど、もっと危なくない降り方があるかもです)
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無事に馬の背クリア!
馬の背自体は、全然長くありません。
一瞬で通り過ぎますけど、高度感があるのと手足のかける場所に戸惑うと、恐怖ゲージが溜まっていきます(笑)
ただ、ここは焦らず慎重・確実に進むこと!
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馬の背を降りて、ゴツゴツした岩を越えていくとジャンダルムが近くなる。
手前にある大岩がロバの耳。
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ここまで来れば、あとはトラバースしてジャンの直下かなと思っていたら、目の前に谷が!
「え!?マジか!!ここを降りて、また登るのか!」
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ほぼ、垂直に降りて登っていく。
降りるのは、そう苦にはならなかった。


最下部に降りると、今度は直登!
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ここは、馬の背に次い難度が高い登り。
ピストンなので、行けば戻ってこなくてはいけないので、登っている最中思ったのは
「ここは降りたくない」
でした(笑)
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しかし、ここを登ればほぼジャンダルム直下に来たと同じ!
もちろん、ここから直登出来る。
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初見でしたけど、インドアクライミングの経験をしているので、ここを登るのはそう難しくない気がしましたけど、もし腕が疲れてしまったりしたらロープもないし落ちたくないので、ここはセオリー通りに(笑)
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奥穂から、ここまで来たらそのまま左へと回り込む。
岩にペイントもあるので、どう登るかというのは迷うことはありません。
垂直スラブを岩づたいに進む感じですけど思ったより恐怖はない。
(一応、背中は切り立ってますけどね・笑)
ほどなくして、西穂へ向かう道とジャンへ登る分岐に到着。
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ここまでくれば、あとは楽勝です。

そして、
3163M ジャンダルム 制覇!
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360°のパノラマ。
昨日見た、あの岩の座に到達した!
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そして、何より頂上にいる天使に逢うのが夢でした!(ただの看板ですけどね・笑)
頂上は、槍よりは広いけどそれほど広くはないです。
でも、槍のように人が押し寄せるということはないと思います。

ここでも、何人かのシャッターを押しました。
いつも「撮りましょうか?」とお返しの言葉を頂くのですけど、あまり自分を入れたショットというのは撮らないので「大丈夫です」とお断りしていましたけど、ここでは「お願いします!」と言ってしまう(笑)
やっぱり、それだけのものがここにはあった。

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まさか、自分がここに立つ日が来るというのは考えもしなかった。
そもそも、もう長いこと山をやっていて、ジャンダルムの存在を知ったのは、恐らくここ2、3年前ぐらいだと思う(笑)
それでも、自分にこんなところは登れないだろと思っていたけど、今自分はそこに立っている。
毎日とはいかないけど、ボルダリングや日々のトレーニングもしてきました。
確かに、ここは誰でもというわけにはいかないし、それこそ1歩間違えば死がそこにはある。

山に登るのは、その美しい景観、または命をかけてとは大げさかもしれないけど、命をかけて登るからこそ美しいのではないでしょうか。
どの世界にでも、その世界の住人にしかわからないこともたくさんあります。

なぜ、山に登るのか

単純に「登りたいから」だけだと思います。
人によって想いは様々です。
あの景観をみたい。
あの険しい峰の上に立ってみたい。
名のある山々を登った満足感が欲しい。
全部、引っくるめて「登りたい」それだけですよ。
そこに、美学的な言葉はありません。
だけど、それでいいのだと思います。

30分ほど堪能する。
あまり、ゆっくりとしてはいられない。
今から、来た道を戻らなければいけません。

途中難度も振り返り、自分がいた頂を眺めた。
直登している人もいました(笑)
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ここで、自分の他に誰1人と奥穂に戻る人はいません。
1人で黙々と来た道を戻る。
すると軽装で来る若者が!
早速、インタビューしてみた(笑)
「こんちはーピストンですか!?」
『昨日、西穂から来たんですけど、あまりの暑さに熱中症のようになり、ジャンの登頂を諦めて穂高山荘へ避難したので、悔しくて今日はリベンジです!』
と…、強者はたくさんいる(笑)

登りの時に、難所だったロバの耳も実は下りの方がスムーズに降りれました。
馬の背は、登りになるのでここも難なくクリア。
こうして、無事に奥穂山頂へと戻ってきました。
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往復で、頂上での休憩を入れて2時間半程度で戻ってくることが出来ました。
渋滞もなく、快調に進めたことが時間短縮に繋がったのかもしれません。
振り返ると、陽を浴びその雄々しい姿に後ろ髪を引かれる思いで、ここから次の目的地前穂高を目指します。


【所要時間】
穂高山荘-奥穂高岳:40分
奥穂高岳-ジャンダルム(ピストン):2時間半


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